事実
GMOインターネットによると、2026年10月20日、「お名前.com デスクトップクラウド」の一部サーバー環境に第三者による不正プログラムの設置を確認した。その後の調査と利用者からの報告により、サーバー内に保存されていた取引口座のログイン情報などが第三者に取得され、不正利用された可能性があることが分かった。個別の情報取得や不正利用の有無・範囲は調査中だ。
影響の可能性があるサーバーは2万6,739件。これは対象となり得るサーバー数であり、不正アクセスや情報取得が確認された件数ではない。クレジットカードなどの決済情報は同サービスのサーバー上では保有していない一方、利用者がサーバー内に保存した情報は影響範囲に含まれる。10月21日午前4時から全プランのサーバーを順次停止し、再開時期は未定としている。警察への相談も進めている。
GMOコインは10月23日の注意喚起で、複数のFX業者で自動売買ツールによるものと考えられる不正取引(身に覚えのない取引)が報告されていると説明した。本件は「お名前.com デスクトップクラウド」上の取引ツールに関連して報告が寄せられたものだとしたうえで、現段階ではGMOコインの口座における不正操作は確認されていないと述べた。利用者には、取引履歴・注文履歴・建玉・残高の確認、パスキーやログイン・約定通知の設定、不要・不明なAPIキーの削除を求めている。身に覚えのない取引やログインがあれば、パスワード変更のうえサポートへ連絡するよう呼びかけた。
なぜ重要か
攻撃の入口が暗号資産取引所本体ではなく、FX自動売買などを回すクラウド環境だった点に意味がある。取引所のサーバーが直接破られた話ではなく、周辺の運用環境に置かれた認証情報が流用されるリスクが顕在化した。暗号資産口座でも、APIキーや自動売買ツールを外部環境に置く人は同様の点検が必要になる。
日本の個人投資家への含意
GMOコイン利用者で、同クラウド上で取引ツールを動かしていない場合でも、履歴確認とパスキー・通知設定の点検は有用である。お名前.comデスクトップクラウドを使っている人は、取引に使っていない端末からのパスワード変更、全セッション切断、履歴確認が急務とされている。攻撃者を名乗るメールへの返信やURLクリックは避ける。
注意
影響範囲と被害額は調査中で、確定していない。GMOコインは自社口座の不正操作は未確認としているが、今後の調査で状況が変わる可能性はある。クラウドサービスの再開時期も未定である。
中文出典
一次情報
GMOコイン「【重要】自動売買ツールによるものと考えられる不正取引に関する注意喚起とお願い」(2026年10月23日)
GMOインターネットグループ「お名前.com デスクトップクラウド」への不正アクセスに関するお知らせ(第3報)
GMOインターネット株式会社 適時開示PDF
ご注意
本記事は中国語圏の報道を日本語で整理した情報提供であり、投資助言ではありません。数字や日付は各出典の公表時点のものです。暗号資産の取引は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者を通じ、ご自身の判断で行ってください。

