事実
BIS金融経済局のAldasoro氏とAndersen研究所のAhmed氏は、2019年1月〜2025年6月の米国週次データで、預金金利変化と準備資産裏付けステーブルコインの時価総額成長の関係を推計した。典型的な10週間の時価総額成長は約15%。預金金利が1ベーシスポイント(0.01%)上昇すると、その後10週間の成長率は約3ポイント低下して約12%になる(OLS)。逆因果を抑える推計では低下幅は約9ポイントで、成長率は約6%にとどまるが、市場はなお拡大する。
効果はUSDCで強く(補正前で約4.8ポイント低下)、USDTでは弱い(約1.9ポイント)。著者はUSDCが米預金者・機関と結びつきやすい一方、USDTはオフショア利用が多いためだと説明。非ステーブルコインの暗号資産では同様の関係は見られなかった。準備の一部を銀行預金に置く義務や、発行体による利息付与の可否が政策論点になり得ると指摘。見解は著者個人のもので、必ずしもBISの立場ではない。高金利局面が1サイクルに限るなどの限界も明記している。

なぜ重要か
円建て・ドル建てSCの制度整備が進むなか、銀行預金との代替関係が国際機関の実証研究として示された。国内の金利・預金競争がSC需要に影響し得るという読み筋になる。

日本の個人投資家への含意
個別銘柄の売買推奨ではない。JPYC・JPYSCや取扱い業者の開示を見る際の、金利環境とSC需要の関係を知る材料として読む。

注意
時価総額の成長が鈍る話であり、必ず減少に転じるとは示していない。銀行預金・融資の総額が減るとまでは結論していない。

中文出典
Odaily(https://www.odaily.news/zh-CN/newsflash/525466)
吴说(https://www.wublock123.com/news/bis-stablecoins-substitute-for-bank-deposits-rate-hikes-curb-growth-70260)
PANews(https://www.panewslab.com/zh/articles/01a149c7-597f-720f-8236-768daacf0fdb)

一次情報
BISワーキングペーパー(No.1382)
CoinPost

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